「本当?」

「信じてよ」

今度こそ、自分を信じてよ。

「信じる」

大きく頷いて平次の隣に座った。
信じるって大切なことだよね。

「さてと、要。今日仕事ないよね」

「ああ。ねぇな」

そうか。じゃあ、どうしようかな。
何もすることがないし…
あ、あった。前々から考えてたことがあった。

「皆で旅行しない?」
「旅行?お前から珍しいこと聞いた!!」

珍しいって、ただ何となく思い付いたんだ。皆で何か思い出に…って要の性格に似てきたかな?

お父さんが色んな旅行の本を持ってきた。外国のものまであった。

「決めるなら早く決めちゃおうか」

目をキラキラさせながら言った。
本当に楽しみみたいだ。