リビングに入ってソファーに座って、平次に聞いた。

「似てる?」

「全然、似てないよ」
ムスッとした表情で言った。本当に嫌いみたいだなぁ。
平次がいきなり自分を引き寄せた。
要とお父さんがいるのに…

「おい、こらァァ!吉田!!」

要が平次に殴りかかろうとした。この馬鹿っ。
要の腕を引っ張って頭突きをした。

「いってぇぇ!!」

「はぁ…。もう、子供みたいなことしないでよ」

要は頭突きされたとこをさすっていた。次、やったら頭突きじゃすまないから。
あれ?そういえば、空と美依…連絡しなきゃ。
まずは、空から。

「あ、空。そっち大丈夫?」

《ああ、大丈夫。つか、そっちも大丈夫かよ》

「うん、心配かけてごめん」

《別に。つか、美依に言ったほうがいいから。あいつ、心配してたぞ》

「うん。空、ありがと」

ありがとうね、空。さて、次は美依だね。
心配かけすぎたし…
あの子のおかげで、離婚しなくてすんだんだ。