翌朝…
目覚めたら、隣には平次がいた。
当たり前だけど…嬉しかった。

まだ寝ているみたいだったから自分は、平次の頭を撫でた。すると、いきなり手を掴まれた。

「!?」

引っ張られて、抱きしめられた。
あれ?今、寝てませんでした?

「びっくりした?」

「うん。びっくりした」

頬をおもいっきり、つねりながら言った。本当に、びっくりしたよ?

「いひゃい!ごめん!」

「すっごくびっくりしたぁ」

棒読みで言う自分を涙目で見ている。
まったく…

つねるのをやめて、頬をつんつんした。頬をさする平次を見ながら自分は笑った。
罰だからね。そういう悪戯をした罰。

「うう…痛かった」

「罰だから」

「…じゃあ僕からも」
は?自分にも罰?
いやいや、何もやってないじゃん。
特に悪いことしてないから…

「他の男のとこ行った罰」

「は?」

それは平次のせいでしょ。自分のせいじゃないよ。