「じゃあ…いいよ」

良かった。分かってくれたんだね。

起き上がろうとしたら、おもいっきり腕を引っ張られ、押し倒された。

…全然、分かってなかったね。

「ねぇ」

「うんって、言わないから無理矢理でも抱く」

平次、キャラ変わってるよ?どうして?いつ、わがまま過ぎる奴になった?
しかも、子供みたいだ。

平次は、何度もキスしてきた。求めるような熱いキス。
求めないでよ…

仕方ない。拒もうかな。うん、拒まなきゃ止まらないよね。
「っ…!」

拒む隙を与えないってか。
手で頭をがっちりと押さえ付けてる。
悔しっ!

「絶対、無理矢理にでも」

耳元で囁いてきた。恐ろしいこと言うね、本当に。
悪魔に見えてきたのは気のせいかな?

「南」

もう、負けたよ。しつこいからもう負けるって。

諦めて、平次に後を託した。
もう勝手にどーぞ!

一時間後…



…本っ当に無理矢理抱かれた。
ちょっとした冗談が、冗談じゃなくなった。
リアルになったよ。