刑事さんが帰った後、自分と平次と要の三人になった。
「南。僕さ…教師辞めてもいいよ」
「何故?」
どうして?なんで辞めてしまうの?
自分は、平次の目を見つめた。
「持田先生とこんな風になったのも教師でいたから。もうひとつ言えば、前から生徒に告白されてたよ」
悲しそうな顔をしながら言ってくれた。多分、自分が傷ついたかもしれないという申し訳なさそうな顔で自分を見た。
大丈夫だよ、平次。
「自分は、先生をしている平次を好きになったんだ」
たまに冷静な判断をしたり、慌ただしく動き回ったり、自分のことより人を気にする…そんな平次を好きになった。
平次に寄り掛かって言った。
「平次、先生辞めないで」
「でも…」
「平次が自分を好きでいてくれるなら…先生続けて」
信じてる。平次が自分を信じてくれたように自分も信じるから。
平次は、微笑んで自分の頭を撫でてくれた。
先生を辞めないでよ。
「分かった。辞めないよ」
「ありがとう」
平次は嬉しそうだった。でも、ひとつ疑問があった。
「そうそう。貴志さんの跡を継ぐのって平次じゃないの?」
「ああ。それは兄さんが継ぐよ」
兄…さん?あれ、聞いたことないような。
お兄さんって、どんな人だろうか?
「南。僕さ…教師辞めてもいいよ」
「何故?」
どうして?なんで辞めてしまうの?
自分は、平次の目を見つめた。
「持田先生とこんな風になったのも教師でいたから。もうひとつ言えば、前から生徒に告白されてたよ」
悲しそうな顔をしながら言ってくれた。多分、自分が傷ついたかもしれないという申し訳なさそうな顔で自分を見た。
大丈夫だよ、平次。
「自分は、先生をしている平次を好きになったんだ」
たまに冷静な判断をしたり、慌ただしく動き回ったり、自分のことより人を気にする…そんな平次を好きになった。
平次に寄り掛かって言った。
「平次、先生辞めないで」
「でも…」
「平次が自分を好きでいてくれるなら…先生続けて」
信じてる。平次が自分を信じてくれたように自分も信じるから。
平次は、微笑んで自分の頭を撫でてくれた。
先生を辞めないでよ。
「分かった。辞めないよ」
「ありがとう」
平次は嬉しそうだった。でも、ひとつ疑問があった。
「そうそう。貴志さんの跡を継ぐのって平次じゃないの?」
「ああ。それは兄さんが継ぐよ」
兄…さん?あれ、聞いたことないような。
お兄さんって、どんな人だろうか?