大好きだから嫉妬する。大好きだから信じてる。大好きだから束縛する。
この想いは、誰にも止められない。
平次は、自分の口の中に侵入してきた。
「んっ…」

「好きだよ、大好き」
耳元で囁いて、服の中に手が入ってきた。馬鹿。

「ダメ。酷い傷だから…」

平次の手を掴んだ。今じゃなくても、これから先、いつでも一緒だから。
もう離れない。もう逃げないよ。

平次にもう一度キスをしてから、抱き着いた。
涙を流しながら、平次の胸の中で泣いた。

《この人を選んで良かった》

心の中で、思った。こんなベタなこと思わせたのは最初で最後の平次のせいだ。
「ずっと…傍にいてくれませんか?」

「仕方ないから…ずっと一緒で、ずっと傍にいてあげる」

こんな気持ち…初めてだよ。
平次の手を握って空を見上げた。二人で微笑みながら見ていた。

「吉田ぁぁ!!」

いきなり扉が開いてビックリした。馬鹿要!
本当にっ!ビックリした。

「この馬鹿、うるさいんだよ。迷惑だろう」

「吉田のせいだろ?!俺じゃ…」

「いいから、黙れ」

要の口に、ペットボトルを突っ込んだ。全く…この二人は変わってないよ。