お風呂から出て、服を着替えが終わり、溝川がやってきた。
「着替え終わったら、話したいことあるから」

「はい」

話したいこと?
何だろう?

顔をチェックした。泣いたから、目腫れてたりしたら…カッコ悪いから。

ベランダに皆が集まっていた。何してるんだ?
近づいてみると、花火をしていた。

「おっ!南、マジ楽しいぞ!」

「うん、お前の顔を見れば分かるよ」

すっごい楽しいって顔してるから。マヌケって感じがする。
てか、要。花火好きだったんだ。興奮してる要と美依を見ながら、溝川の隣に行った。

「お話とは?」

「…結婚を前提に付き合ってほしい」

…え?付き合う?
ちょっと待ってよ。すぐに他の人なんて好きになれないよ。しかも、恋愛なんてもう…

「考えといてよ」

「はい…」

真剣な目で見つめられた。そんな目で見られても…

そっと自分にキスをした。

―はい?―

暗闇だったから、要達には見えていなかった。

「って…何するんですか」

「キス」

んなこと分かってるよ。要と同類だよ、全く。
ナルシストの所が、一緒だよ。

手首を掴まれた。
そして、またキスされた。
あー!!もう、この男、本当に…ッ!!
殴ってやろうかと思った。

「僕と一緒に人生…」
「歩まない!」