「南っ…待って」

「信じてくれなくて浮気する人には…用はないよ」

―大嫌い―

その言葉は、あなたにぴったり。

涙を拭って、部屋へ向かった。
荷物は、出来るだけ必要なものを大きなバッグに入れた。

ギターも、全部。

要も、荷物をまとめていた。
もう、ここにはいられない。
美依もまとめていた。

「南!僕は信じて…」
「今さら?自分は、あなたを信じない」

信じたくもないよ。バイバイ、先生。

「さようなら、吉田先生」

荷物を持って、外へ出た。

二度と、ここにはこないだろう。

空には、メールしておこう。

二度と帰らない。と…