「…誰の仕業なんだろ」


平次がぽつりと呟いた。

南は平次の腕を掴んで空を見上げていた。


「まず、家に向かう。皆はどうする?」

「…大勢で行っても仕方ないから、自分と二人で行こう?」


そうだね。

南の手を握って向かう準備をした。


平次の車を借りて、家に向かう。


「気をつけてね」


平次は心配そうに私に言った。
大丈夫だ、南は守るから。


「お前達も安全な所にいるんだぞ」

「うん」


家に向かっている途中、南が呟く。


「天海って人だよ」


やっぱり。