「怪我してるのか?」


《あ、あ…しをっ…情報をまとめて…いたら、監視カメラに不審な者が…》


「分かった。今からそっちに向かう。血が出ているなら止血して休んでいなさい」


《は…はい》


電話を切って、皆がいる所へ走った。

南が不安そうな顔で私を見た。


大丈夫。大丈夫だよ。

負けはしない。
あんな男なんかに負けるわけがない。


「何かあったの?」


「あっちも…爆弾を仕掛けられた」


でも、大丈夫だ。
連絡が取れるし、話せるとなれば、使用人達も無事なはず。