「ほら、いつものお父さんに戻らなきゃ」


一生懸命、励ましてくれる南の頭に手を置いた。


ありがとう。


そうだね。
クヨクヨしたって仕方ない。

「じゃ、平岡を呼んでヘリを用意しないと」

第三秘書、平岡に電話をかけた。

ヘリと服や物を用意して、家も探して…天海を調べるか。


「私だ。ヘリを…」


《…あり…》


「どうした?」


《…申し訳…ありません。っっ…不審な者が侵入して爆弾を…っ》


不審な者?
天海が雇ったやつか。