「なんだ。まだ一緒にいたんだ」

溝川は、要のことを馬鹿にしたような目で見ていた。
この人のダメなのは、馬鹿にする所。

良い所なんてないよね。

「要。行くよ」

相手していても、面倒なだけ。
とっとと買って帰ろう。

要の腕を引っ張って違う場所に向かった。

…会いたくなかった。

きっと、また…面倒な騒ぎを起こすはずだから。