今日の要は変だ。

隠し事をしているみたいで、とても気になる。

態度なんて、いつもとはまったくと言っていいほど違うのに。

「んじゃ、帰るか」

「…ああ」


要の後ろ姿を見つめながら、歩いた。

離れていくのかな。

今みたいに要との距離ができるのかな。

しばらくして、旅館に着くと皆が寝ぼけた顔で待っていた。


「南ー…」


平次は抱き着いてきて、お父さんはお酒を飲んでいた。

朝っぱらからお酒って。

「ほら、早く準備して。海だよ」

その一言に、皆はすぐに着替えて準備をした。

海っていう言葉を聞いて、すぐに動いたよね。