「そろそろ寝よっか」


お酒を飲み始めて、二時間。
お父さんがやっと言ってくれた。

布団を敷いて、寝てる?皆を運んだ。

自分の右には要。左にはお父さん。

「おやすみ」

「おやすみ…」

電気を消して、天井を見つめた。

皆が寝静まった頃、要が自分に抱き着いてきた。

寝相悪いでしょ。離せっ。


「好き…だからな」

「は?」

強く抱きしめられて、身動きが出来ない。

寝ぼけてんの?
もう、離してよ。本当に。

「ずっと…」

そう言って、眠ってしまった要。

何が言いたかった、要。