「南、俺の好きな人はな…」

出来たの?なら、お祝いしなきゃ。
いつまでも独り身だとね…

「南なんだ」

…いい加減、馬鹿発言を止めないかな?そんなことを言うために真剣な顔して…
やっぱ馬鹿。

「…」

「あ、惚れた?」

「頭が良くなるように殴っていい?」

「いや、ゴメンなさい!」


成長しないよね、要って。
馬鹿なことには、頭が働くのに勉強になると働かないって…
最悪なパターンだ。要の頭に自分は頭突きをした。

「いって~!!」

「それで少しは、頭が良くなるだろうよ」

「ならねぇよ!なったら、何回でもやって欲しいわ!」

全く…
ギターをケースにしまって、詞を書いたノートを片付けた。
「さぁ、買い物に行くよ」

「おうっ!」