旅館に着いて、部屋に案内してもらうと昨日とほとんど同じ。

広くて綺麗。言うことなしだね。

「混浴…あるんだよな」

ボソッと隆幸さんが言った。
余計なことを…っ!

隆幸さんのお腹をおもいっきり殴った。

「うっ…!!」

「これ以上、余計なこと言ったら…明日の朝を迎えられませんよ?」

バッグを端っこに置いて、カーテンを開けた。

今日も夜空が綺麗だ。
月も星もすごく綺麗。

修学旅行のときも、すごかったなぁ。部屋からお寺も見えたし。

あ、薬師寺のこと思い出した。
お坊さんの話、おもしろかった。皆もおもしろいこと言ってたりしたから…懐かしい。