お父さんは疲れた顔して言った。

「ほら、皆。今日も旅館だよ。明日は海だから体休めなきゃ」

明日は海…か。久しぶりだけど…ちらっと後ろを見た。

要がバッグの中からヒモらしきものをちらちらと平次達に見せていた。

「おおっ、さすが」

「ちょっと、これはさすがにダメっ」

「バカだな。めったにあいつは、水着着ないんだぞ?見れるとしたら下着だぞ。見たこと、そんなないけど」

「高城、そんなの宮沢が着ると思うか?」

「睡眠薬飲ませて、着させて…」

「要、そんなに海で溺れたいの?」

要を睨みながら、石を拾った。どこに当てようかな?