「何か…ヤバすぎ」

「何が?」

要が呟いた。何がやばい?
服を着ながら要に問いかけた。

「や…別に。着替え終わったか?」

「うん」

皆は恐る恐る振り向いた。
何なの、一体。

左手に腕時計をして、バッグを持った。

「さて、行くよ」

片付けはしたし、忘れ物もない。

…何か視線が痛い。
色んな人達がこっちを見る。

…ああ、この男共がいるからだ。要…も一応、カッコイイのかもしれない。

よく分からないけど。

きっと周りは皆、カッコイイと思っているのだろう。