誰かと出会って笑ってもらうがいい。

溝川が出て行ってから、隆幸さんと平次が起きた。

「おはよー…」

「眠っ」

一緒に起きて、片手で髪の毛をわしゃわしゃとする。

息もピッタリなんだね。

それより…隆幸さんのはまだ書いてないけど、平次のは酷い。

「?」

要もお父さんも隆幸さんも笑うのを必死に堪えている。

平次は、?って感じで皆の顔を見た。

や、こっち見ないで。
その顔は、もうやばいって。

「どうしたの?」

「さぁ?」

皆は知らない、知らないと言って布団を片付け始めた。

皆、演技うまいね。