あの日以来、何度も嫌がらせっぽいのが続いてる。

ポストの中には、この前、発売された自分達のCDにマジックで色々と書かれていた。

無言電話も、何回も。

何がしたいんだか。相手しても仕方ないね。ほっとくか。


自分は、相手にしないことにした。
面倒だからね。

「なぁ、南。何なんだよ、これ」

一通の手紙を渡された。
読んだ後がある。見たな…

「なんだ?」

中を見ると、またしても嫌がらせみたいだ。

…飽きないな。


《離婚しないの?…もっとヒドイことになるよ?》

…ヒドイこと?
はぁ。もうちょっと具体的なことを書いて欲しいもんだよ。
「それって、完ぺき嫌がらせだよな」

「相手しても仕方ないだろう?ほら、練習するよ」

要の肩に腕を回して、リビングに向かった。

こんなのに負けてたまるか。