「じゃ、先入ってるから」

「うん」

温泉がよかったなぁ…こんなんじゃ家のお風呂…より小さいけど一緒だし。

「お待たせ」

「…もっとゆっくりでもよかったのに」

「ええ!?酷いっ」

平次はお風呂の中で抱き着いてきた。

「ねぇ…南」

「ん?」

「ずっと…一緒だよね?」

「浮気しなければね?」

体の浮気も心の浮気もしないのなら、ずっと一緒だよ。

自分は絶対に体も心も浮気はしないよ。平次次第だよ。

平次の手にそっと手を重ねた。ずっとこの大きな手で守ってよね。