「ほら、もうそろそろだよ」

溝川の声を合図に皆は静かになった。

「荷物はヘリで送るから…原木、頼むよ」

原木さんに荷物を預けて駅へと向かった。


駅に着いて、新幹線に乗り込むとき平次が言った。

「さっきのって…」

「冗談に決まってるでしょ」

本気にするとこも好きだなぁ。面白いし。

「じゃ、僕のこと…」
「なんて言ってほしい?」


「す…き?」

「それだけでいいの?」

「う…愛してる…とか」

「分かった。愛してるよ」


そう言えば、平次は顔を真っ赤にして頷く。

うん、やっぱり面白い。