「ごめんなさい」


「ううん。ただ、寂しくなって…」

まだ自分には分からないことばかりある。

もっと勉強しなきゃいけないね。

「ごめん…」

もう一度、キスをしてから抱きしめた。

平次。自分も不安なんだ。
皆、離れちゃうんじゃないかなって。

また置いてかれるのかなって。

一人になるのかなって。

毎日が不安でたまらない。

「平次…」


「好き。大…」


「おーい、南ぃ。掃除終わったぞ」

要が部屋に入ってきた。ちょっと…また邪魔をするとは。

「吉田!お前ずりぃよ!」


またギャーギャー騒ぎ始めた。

はぁ…呆れるよ。何がしたいのかまったく理解出来ないよ。