「お母さんってモテてたの?」

「?知らない」

「木田先生が言ってたもん」

木田先生か…
久しぶりだなぁ。
そういえば、ずっと会ってないな。

今度、会いに行こうかな。

「こいつと、俺と木田が南に告白したんだよ」

「やっぱりモテてる。私とお母さんって似てないよね」

言えてる。化粧が出来る美依。逆に自分は上手く出来ない。
「確かに。お母さん、美人だもんな」

祐一君が言った。
美依は、膨れっ面になって自分に言った。

「お母さん、化粧出来ないでしょ?」

「まぁ…」

「でも、すっぴんで美人って…そうそういないぞ」

ますます膨れっ面になった。
からかうのが面白いみたいだ。