「南、今からでも遅くない。俺と…」

「馬鹿な発言やめてくんない?」

冷ややかな目で睨みつけた。

いい加減、大人になりなよ。いつまで子供なんだ、お前は。

「好きってい…」

「意味が違うって言ったけど?」

「えー!?」


空気が抜けた風船のような顔をして部屋の隅で体育座りをしていた。

まぁ、放っとこう。

「じゃ、まずルートや泊まるとことか…」

要を抜いて、木田先生と溝川と自分の三人で話を進めた。


要はまったく役に立たなかった。
褒めた自分が馬鹿だったよ。