「はー…」

「おい…あれ」

「え?」

目の前に旗を持って叫ぶ男がいた。
なんか見たことあるような気がする。

涙流してるし…ちょっとヤバイ人かも。
何を言ってるのか聞いてみると…

「南ィィ!!どこだァァ!」

最悪、あの馬鹿。
旗には【行方不明!】

放っとこうかな。面倒だし。
ていうか恥ずかしいから無視しようかな。

「あ、運転手さん。もっとスピード出して下さい」

要を横目に自分達は家に向かった。

一生やってろ、馬鹿。