「唯野です」

「柏木です」

二人が挨拶をすると、先生も挨拶をした。

なんか見合いみたい。
面白いなぁ。

そして、挨拶も済んでから…ほぼ宴みたいになっていた。

「ねぇ、お母さん。どうして認めてくれたの?」

「状況が同じだから」
先生と生徒っていう状況がね。
しかも恋愛になるっていうのも…

親子で似るって、ちょっと複雑かな。

「状況?」

皆が、自分と先生に問いかけた。
いや、そんな見ないで。怖いよ。

興味津々の皆に見つめられながらも、ごまかそうとした。

だけど、失敗に終わった。

「どうして?」

「なんで?」