「あの…」

奈々ちゃんが、おどおどしながら言った。

「私…教師なのに認めてもらえて…嬉しいです」

「いや、認めるしかないでしょ」

自分達も先生と生徒だったし。
この話は、先生が帰ってきてからにしよう。


そのほうが、面白そうだしね。

しばらくして…

食事の準備も出来て先生の帰りを待っていると、勢いよく扉が開いた。

「将来の息子?娘って…どういうこと?」

「まぁ、ご覧の通り」
話の流れで分かって欲しいな。

将来の娘、息子=お嫁さん、旦那さん。
分かってね?
奈々ちゃんと、祐一君だよ。

将来の!旦那さんとお嫁さん。

いやぁ、こんなに早く決まるなんてね。

良かった、良かった。