「言ったでしょ?僕は君が好きなの♪」

そんな理由で人を利用するなんて…

「あなたを一瞬でも信じた自分は馬鹿でしたよ」

助けてくれて自分は溝川に感謝した。
色々と自分にしてくれたことも…


なのにー…


「詳しく聞きたいなら…僕ん家来る?」

「…」

こいつの目的は分かってる。
家に行ったら行ったで帰してもらえるはずがない。

でも…これ以上、皆を心配させたくない。

「分かりました。では、金曜日の午後に」

「はーい」

自分は皆のいるリビングに向かった。
不安なんて消すから。

「決まった?」

「昔、皆で行ったとこ行かない?海が綺麗だった…」

「ナンパされて、ホイホイ着いて行った馬鹿四人を許したあの場所?」

「そっ…そこまで詳しく言わなくても」

でも、いいか。楽しそうだし。
あ、木田先生も誘うかな。

「木田先生も誘おうか」

「いいねー」

よし、後は…空達にも聞こうかな。