死神は、にんまりすると言った。

 「そうだな。おまえには、また選択権をやろう」




 私は、きょとんとすると言った。

 「選択権?」




 「ああ、あとで説明する」




 私は、死神をじっと見る。


 死神は、目をぱちくりさせると言った。

 「な、なんだ?」




 私はニタッと笑うと、

 「いや…、名無しさんて、いい人なのかもって」

と言うと、死神をぎゅっと抱きしめた。




 「う…わっ、やめろぉ───っ!!」

と、もがく、死神。




 「もぉう、死神様々ねぇ~」






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆