私はグイッと、彼の胸ぐらをつかむと言った。
「それ、どういう意味っ!?」
彼は、目を丸くすると言った。
「なにが?」
「だ──か──ら──、《死神の魔の手》って、どういうこと!?」
「あんた、あの猫追いかけてたら死んだんだろ? 死神は、冥府へと導いてくれる役目もあるけど、一般的に死神っていったら、人を死に誘うものだろ?」
と、彼はそう言うと、真剣なまなざしで私を見た。
ってことは私…
死神に、はめられたってことっ!?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…