彼は、にっこり笑うと言った。
「ってことは、俺とあんたは同類ってことだな」
私は目を丸くすると、
「同類っ!? いっしょにしないでよっ!!」
と言うと、ぷいと横を向いた。
そうよ。
私には、ちゃんとした理由があるんだから。
でも、あんなにあっさりと言われると、調子くるうじゃない。
私はちらりと彼を見た。
彼はさびしそうな目をして、空を見上げていた。
ほんとは、あの世に行きたいんじゃ…
そうか、
彼は、この世に思い残した答えを見つけるために、現世に残ったんだ…
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