死神は、息をととのえると言った。
「現世に残る、それがおまえが出した答えだな? いいか、現世に残るということは、いずれ、おまえたちは悪霊化する」
…おまえたち?
私はぱっと彼を見た。
彼は真剣な顔をして、死神の言うことに耳を傾けていた。
そうか、彼も私と同じ選択の道を…
ってことは、
私、地縛霊になるってこと!?
死神は淡々と語る。
「悪霊化…、おまえたちがそうなった場合、死神のトップクラスが、おまえたちを始末しに来るだろう」
私はぞっとした。
そうなるのを覚悟の上で、この世に残る選択を?
私は彼を見た。