私は、彼をじろりと見ると言った。

 「なにが《気にすんなよ》って! 慰めの言葉にもなってないわよっ!! 私、まだ死にたくないっ!! だって私、まだ若いのよっ!! 16歳っ!! ピチピチのギャルッ!! まだ恋だってしてないのよっ!!」




 そうよ。


 私の人生は始まったばかりっ!




 まだ死にたくないっ!!




 私は、ぎゅっとこぶしを握りしめた。