私はぼうっと、その場に座り込んだ。
私の目から涙があふれ出た。
不思議だった。
…私、お化けなのに…
そばで見ていた彼は、頭をかきむしると、
「あ─あ──、泣いちゃったよ。しょうがないじゃんかよ、死んじゃったんだからよ。早かれ遅かれ、いつか死ぬんだって。俺たちの場合は、ちょっと早かっただけ。気にすんなよ、あんたも俺と同じように、そこら辺に花が供えられるから。なっ?」
と言うと、私の肩をたたいて、にっこり笑った。
…えっ!?
なんですってっ?!
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