名無しさんの声が頭の中に響いた。 《言い忘れるところだった。もう二度と、俺を追いかけたりなんかするなよ。おまえも知ってのとおり、黒星が消されたからって、過去に黒星をつけられた者は、黒星をつけた死神の姿は見えるんだからな》 わかってるわよ。 あなたに関わるなんて、もうまっぴらゴメンよっ! 《クククッ! ああ、俺だって、おまえに首をしめられるのは、もうまっぴらゴメンさ…》