ゴォ─────…!!





 私の耳に、ものすごい大きな音が聞こえてきた。


 ふと後ろを向くと、まぶしい光に目がくらんだ。





 ゴォ─────…!!





 「…初樹っ!!」

と、カイの叫び声が聞こえた途端、私の目の前には国道から来た大型トラックが飛び込んできた。





 ぱっと目を見開いたときだった。





 あのときと同じように、腕をグイッと引き寄せられ、私はその弾みで草むらの中に転げ落ちた。


 次の瞬間、私の耳に鈍い音とともに、急ブレーキ音が響いた。