名無しさんは、さえぎるように言った。

 《クククッ! おしゃべりは、もうおしまいだ。おまえは、大人しく見ていればいい。クククッ…》




 まって、名無しさん!




 全身から、じわりと汗がにじみ出た。





 私は…





 私は、隣にいるカイの腕にぎゅっとしがみついた。


 カイは目を丸くして私を見ると、すぐに目を細めて笑った。





 私は生きたいっ!


 カイといっしょに生きていきたいのっ!!





 私は息をととのえると、こう言った。

 「…カイ、助けて。死亡予告だされたの。5分後に…死ぬって。でも、もう5分ないかも…」






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