《クククッ! そういうことさ。わかっていると思うが、5年前のおまえが死ねば、おまえも消える。存在する意味がないだろ…。クククッ!》




 そうよ、あのコは私なんだもん。


 あのコが死んじゃったら、私は存在する意味がない。




 私はまんまと、死神の口車に乗ってしまったんだ。





 《クククッ! 俺を天使とかって思っていたのか? 俺の目的は、本来の力を取り戻すこと。それは、おまえの死を意味する。力を取り戻すには、いろいろと決まりがあってな。まず、あの日に戻らなければならないこと。そして、取り損なった獲物を連れてくることだった》





 …はじめから、私をだましていたの?