その声を聞いた途端、全身から、さっと血の気が引くような寒気に襲われた。 私は恐る恐る後ろを振り向くと、道端に名無しさんがスッと姿を現した。 名無しさんは、私をじろりと見るとこう言った。 「美濃初樹(みの はつき)、おまえはこれから5分後、死ぬ!」 それは、まさかの死亡予告だった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆