その声を聞いた途端、全身から、さっと血の気が引くような寒気に襲われた。


 私は恐る恐る後ろを振り向くと、道端に名無しさんがスッと姿を現した。





 名無しさんは、私をじろりと見るとこう言った。

 「美濃初樹(みの はつき)、おまえはこれから5分後、死ぬ!」





 それは、まさかの死亡予告だった。






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