えっ!?





 カイの言ったことが、頭をよぎる。


 ───おまえのためなら、この身を捧げてもいいと思ってる───





 …あれは本心だったの?






 私は、カイの手の上に、自分の手をそっと重ねた。




 「初樹…」

と、カイは私の名を呼ぶと、私の耳元でそっとささやいた。






 「え?」


 私はぱっとカイを見ると、カイはにっこり笑った。






 …ご、ご褒美(ほうび)!?







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