えっ!? カイの言ったことが、頭をよぎる。 ───おまえのためなら、この身を捧げてもいいと思ってる─── …あれは本心だったの? 私は、カイの手の上に、自分の手をそっと重ねた。 「初樹…」 と、カイは私の名を呼ぶと、私の耳元でそっとささやいた。 「え?」 私はぱっとカイを見ると、カイはにっこり笑った。 …ご、ご褒美(ほうび)!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆