それじゃ、やっぱり!




 私の考えが正しければ、名無しさんは今度こそ私を殺そうとしている…


 だから、私に時間を与えてるだの、残された時間だのと言っていたのかもしれない!!






 私はどうしたらいいんだろう。


 わかっていながらに黙って見ている?





 そのとき、私の耳に、もうひとりの私の笑い声が入ってきた。


 あどけない笑顔を振りまいている、5年前の私。




 私はこぶしをぎゅっと握りしめると、青々とした草むらの中をチョコと駆け回っている11歳の自分を見つめた。





 ううん!


 絶対に死なせないっ!!