「初樹! 初樹!!」

と、カイの声が突然聞こえたかと思うと、私の視界にカイの顔が飛び込んできた。





 私は、ばっと起き上がった。


 いつの間にか、私はカイのベッドで横になっていた。





 名無しさんが残していった言葉の意味が気になって、私はカイが部屋に戻ってきたことすら気づかなかった。






 私ははっとした。

 「カイ、今何時っ!?」




 あれから、どれくらいの時間が経ったのだろう、そう思ったときだった。




 心臓が一瞬、止まるかと思った。


 カイの腕がスッと伸びてきたかと思うと、ふわっと私を優しく包み込んだ。