「アンタの心臓が止まったら、じきに動き出す」

 「え……」




 それって、“私が死んだら”ってことだよね。

 思わず胸に手を当てる。



 ドクン……、


 ドクン────……。





 ……私が………死ぬ?





 死んだらどうなるの?

 肉体がなくなれば、私は──────……。




 「もしも~し! そんな辛気(シンキ)くさい顔すんなよ。なにも、アンタひとりってわけじゃないんだからさ」

 自分が倒れているそばに座り込む私に、彼が声をかける。



 「ひとりじゃ……ない?」

 「そっ、ひとりじゃない。よーく見てみ! 仲間ならイッパイいるぜ、こ・こ・に」

 「こ、ここに? ここにって?」

 目を丸くする私に、彼はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりにニヤリと笑う。