すると、チョコが私のもとへ駆けてきた。
私はしゃがむと、チョコがペロペロと私の頬をなめた。
「なんだよ、チョコ。おまえ、浮気者だな」
と言うカイに、私はチョコを抱きかかえると、こう言った。
「浮気者って、チョコはオスよ」
カイは目を丸くすると、
「なにおまえ、オスだったの?」
と言うと、チョコの頬をツンツンと突っついた。
バイクのお兄ちゃんがカイなら、あの夢の中のぼやけていた人は…
カイなんだ。
それじゃ、私とカイは死んでからではなく、5年前に出会っていたってこと!?
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