どうしよう。


 私、なんで余計なことを口走ってしまったんだろう。





 パパは驚きの表情で、私をじっと見ていた。





 私は、ぱっと顔を伏せると言った。

 「い、いえ、…なんでもないんですっ!!」







 やっぱり、なかったことにするなんて…


 私は、間違ったことをしようとしていたのかもしれない。





 カイたちのことはともかく、私はこれから起こる運命に、素直に受け入れなければならないのかもしれない。