なに、この音?



 グガァ~、グガァ~、と不気味な音を発していた。




 耳をすませると、明らかに、その音は隣の部屋から聞こえてきた。




 隣の部屋とは、つまりミナミさんの部屋。




 まさか、ミナミさんの部屋で、得体の知れない生物を飼っているとか?





 トントンッ。



 ドアをノックしてみるが、中からは返事がなかった。




 ミナミさん、いないのかな?




 「ミナミさん、開けますよ?」

と、私はそう言うと、恐る恐るドアを開けた。