話によると、カイのお母さんは、女の子が欲しかったらしい。


 そもそもの原因は、その母親にあるんではないかという。




 ミナミさんは、小さい頃から、女の子のように育てられ、服や髪型はもちろん、仕ぐさまでもが、女の子のようだったという。



 女の子と遊んでばかりいるミナミさんに父親は、《もう少し、男らしくしろ》と指摘し、中学は地元ではなく、全寮制の男子校に入れられたそうだ。



 それが逆効果だったのか、親の目がなかったために、ミナミさんは存分に楽しんでいたそうだ。