「…………え? 死ん……だ? 私が?」 「まー、正確に言うと、生と死の境をさまよってると言ったほうがいいのかな。ほら、後ろ見てみ」 私は理解が出来ぬまま、彼に言われた通り、後ろを見る。 そこには、うつろな目をしてぐったりと倒れている、もう一人の自分の姿があった。 ……どういうこと? それじゃ、私は────……、 私はなんなの?