「ミナト、てめぇ…っ!!」 と、カイはばっと立ち上がり、ミナミさんの胸ぐらにつかみかかったときだった。 私は、カイの腕をグイッと引っ張った。 「まって、カイッ!! ふたりとも、わかるようにちゃんと説明してよっ!!」 カイとミナミさんは顔を見交わすと、ふたりしてきょとんとして私の顔を見る。 私は、息をつくと、恐れていたことを口にした。 「…ミナミさんって、まさか…男?」 私は、ミナミさんを見た。